1995年1月17日 5時46分。突如、大きな揺れが襲いました。僕が住んでいる所では震度4でしたが、当時小学生だった僕は経験したことのない揺れに、ただ布団でうずくまることしかできませんでした。
阪神・淡路大震災。今から26年前の出来事(2021年2月現在)であり、今の若い子たちに災害の教訓を伝え、それを風化させないように、今の30代以上の僕たちの世代が、震災があったことを子供たちに伝えていくことが必要だと思います。
子供たちは、学校で防災のことを学びます。あなたは、我が子を守るため、家族を守るための防災対策ができていますか・・?子供に、この家は安全だよ!って・・胸を張って言えますか?
(以下、前置きが不要な方は飛ばしてください。)
昭和53年に宮城県沖地震というのがありました。手抜き工事が原因のブロック塀が倒壊し、齢者や子供を中心に18名が犠牲になりました。それから40年近くが経過し、平成30年6月18日の通学の時間帯に発生した「大阪府北部を震源とする地震」では、再びブロック塀の倒壊事故が発生し、通学途中の女児が犠牲になりました。まさに、歴史は繰り返す。対策を講じないと、同じことは何度も発生します。教訓を生かすといった言葉も、再び犠牲者が出てからではむなしく聞こえます。また、大阪北部の地震では自宅の家具が転倒したことによる犠牲者も出ています。これも、阪神・淡路大震災では経験済みのことで、教訓が生かされていなかった・・ということになります。(個人レベルの対策の話ですが)
さて、自宅の家具、転倒しないように・・とは言いますが、なぜでしょう。阪神・淡路大震災では、6,434名の死者のうち、8割以上が住宅の倒壊や家具の転倒で亡くなったことは有名な話です。あまり知られていない事実として、さらにその約9割の方は、発災から15分以内で亡くなっています。そうすると、どれだけ非常持ち出し袋をしっかり用意して、地区の避難訓練に熱心に参加しても、地震が起きたら・・・避難することすらままならず、犠牲になるかもしれない。生死に関わることなんです。
前置きが少し長くなりました。地震が発生したら、場合によっては津波から逃げないといけない地域もあるでしょう。また、真っ先に仕事場や避難所に駆け付けなくてはならない方もみえるでしょう。家具の下敷きになっていては、元気に避難することすらままなりません。今一度、我が家の防災対策を見直してくださいね。
家具の転倒防止は突っ張り棒がやはり代表的な方法です。L字金具やチェーンで止める方法もありますが、壁に穴を開けないといけない。穴を開ける壁の中に、きちんと柱がないと効果が得られない。そういった理由で、突っ張り棒を選択される方が多いようです。また、賃貸住宅では穴を開けることについては管理会社に問い合わせたほうがいいと思います。ただ、穴開けるの、断われないと思いますけどね。賃貸ではなおさら、突っ張り棒の出番かもしれません。
突っ張り棒を取り付けるときのコツは、
01 壁側の奥のほうに設置する。
02 家具の両端の側板部に設置する。
03 板を挟んで天井に面で力が加わるようにする。
04 支え部分は家具に対して垂直にする。
この4つがポイントです。設置の位置が悪いと、地震の衝撃で天井や家具を破壊し、結局は倒れてくる、といったことにも繋がりかねません。
突っ張り棒のメリット、設置の方法について、記事にしてみました。この他にも、家具固定グッズはいまやホームセンターやインターネットで簡単に買うことができ、種類も多いです。
家具の固定は大切ですが、一番考えてほしいのは家具の配置と高さです。特に、寝室は家具が倒れる方向にベッドや布団がこないように工夫する必要があります。まずはそれを大前提とし、やむを得ない場合には家具の固定、このように考えてくださいね。