すぎちゃんは小学生の子供が2人います。
学校では僕たちの時代は避難訓練があるだけで、さほど防災について学校で学習する機会はあまりなかったように思います。
しかし今では生活科や社会科の中で、子供たちへの防災授業の時間が当たり前のように設けられるようになりました。
もちろん、防災だけではなく、交通安全であったり、防犯であったり。
子育て世代のとって(すぎちゃんもそうですが)、子供に習い事をさせたり、勉強を教えたり、必死ですよね。周りの子供が気になるし、比較してはいけないと思っていてもつい比較してしまう・・。そんな親御さんも多いのではないでしょうか。すぎちゃんの子供が通う小学校で、周りの子を見ても、公文や空手、スイミング、英会話など習い事を掛け持ちしているお子さんをたくさん見かけます。
それぐらい教育熱心な昨今だからこそ、「防災教育」にも熱心に取り組んでみてはいかがでしょうか?子供は学校で防災のこと学んできます。親が何もしない、何も知らないでは子供達への面子が・・(言い過ぎかな)。
すぎちゃんねるでは、子供と一緒に今日からできる簡単な取り組みについて書きたいと思います。子供をもつ皆さんにぜひ実践してほしいと思います。
環境や習慣って本当に大切だと思うので。習慣化していくことで、いざという時に生きる力のある頼れる人へと成長してくれると思います。
東日本大震災の教訓から学ぶ「習慣」の大切さ
内閣府のホームページで「一日前プロジェクト」というページがあるのをご存知でしょうか?これは、「もし、災害の1日前に戻ることができたら、あなたは何をしますか?」をテーマに、被災者が私たちに伝えたいことをエピソードとしてまとめたものです。
その中で、宮古市の60代女性(元校長先生のようです)が記したエピソードが印象に残ったので少し紹介をさせていただきます。
「親のしつけに感謝 〜我が家の防災教育はとてもシンプル〜」
私たち6人姉弟は、地震が起こるといつも、「地震だ、逃げろー!それー」って、ランドセルを背負って近くの山へ逃げました。ランドセルが空っぽだからと教科書をとりに行こうとすると、「絶対戻るな!」と言われました。夜は公民館へ逃げました。真っ暗でも着られるように服をたたんで順に枕元に置いて寝ること、すぐに外へ出られるように玄関の靴を揃えておくことが我が家の決まりでした。東日本大震災の日も、迷わず逃げることを選びました。地震が起きたのは5時間目の授業中。校舎がメキメキと揺れる中、生徒を集め、一枚のジャケットを羽おらせ、中学生には小学生を手伝わせて避難しました。私の両親は昭和三陸津波で家族を失っています。それだけに、子どもたちに津波の恐ろしさを徹底して教えてくれたのだと思います。とてもシンプルな分かりやすい防災教育でした。
(引用;内閣府防災担当作成,「一日前プロジェクト」エピソード集)
このエピソードに、今私たちができることが凝縮されているような気がします。子供に何を伝えなきゃいけないか?何を習慣づけさせないといけないか?
小学生になる子供に、靴の紐の結び方を教えます。
和式トイレの使い方を教えます。
正しいお箸の使い方を教えます。
友達と喧嘩した時にどうしたらいいのかを教えます。
この中の1つに、ぜひ「災害の時にどうしたらいいのかを教えます」を伝えてあげてください。
親子で今日から取り組みたい大切な3つのこと
1.通学路を一緒に歩いてみる
春は気持ちのいい気候ですよね。晴れた休日には子供とお散歩をしてみませんか?
すぎちゃんはよく子供と散歩しますし、先日も子供と学校まで歩きました。
その時に、防災行政無線(スピーカー)を指して、「あれ、なんだと思う?」と尋ねてみました。わからなかったみたいですが。また、歩いていて倒れそうな塀があると、この塀に近づいたら危ないということなど、実際に「防災の目線」で通学路を歩いてみると、いろんなことが見えてきます。危ないもの、建物、逆に安全な場所、スペースなど。ぜひ、そういう目線で子供と歩いてみてください。
2.もしもの約束
子供が学校に通っている時間はトータルで何割くらいか計算してみましょう。1日8時間として、平日が240日なので、1年で考えると、(8×240)/(24×365)=0.21 つまり、学校にいる時間はたったの2割。ほとんどの時間は学校外にいるわけです。
だからといって、子供同士で遊んでいる時間もあれば、習い事に行っている時間もあると思います。もし、子供が1人の時に、或いは子供同士だけの時に地震が発生したら?
もしもの時はこうしよう、と子供と決めておくことが大切です。公衆電話の使い方を教えておくことも必要かもしれません。子供は学校の授業で災害用伝言ダイヤルの使い方を学びます。
3.寝る前の準備に「防災の視点」を取り入れる
先程の一日前プロジェクトに、先人の教えがありますね。
寝る時は人間無防備ですよね。普段眼鏡が必要な人でも眼鏡を外して寝ますし、靴も履いていません。そんな時に地震が起きたら?まず眼鏡が見つからないと思います。
すぐに避難すると言っても、部屋の中はぐちゃぐちゃ、硝子だって散乱しているかもしれません。
すぐに避難!といっても、懐中電灯がないと真っ暗で何も見えないかもしれません。
寝る部屋、特にベッドには懐中電灯、靴、眼鏡といったすぐに避難するために必要なものをイメージし、備え付けておく必要があります。紐付きのバッグに入れておいて、ベッドのフレームに引っ掛けておくなどの工夫をしてみましょう。
まとめ
いかがでしたか?子供との関わりを通じて、子供に命の大切さと命を守ることを教えることは、これから絶対に起こりうる大災害に備え、本当に親の責任だと感じています。災害をイメージすることで子供の生きる力がますます育まれます。
子供にお箸の持ち方を教える、靴紐結び方を教えるといった、子供に教えるということは日常的によくあることです。その中に、ぜひ防災のことも付け加えて教えてあげてください。また、子供は学校でも学んでいますから、防災を通じて子供との関わりを高めてみてください。