今日の三重県では夕方にかけて雷がすごかったです。久しぶりにゴロゴロ鳴っているのを聞いたような気もします。今日は天気予報について、当たらないなあ・・と感じているあなたに、少しでも天気予報で見てところをお伝えできればと思います。
天気予報で見てほしいところ、それは「予報文と概況」です。天気予報といえば、晴れマークや曇りマークですよね。テレビの天気予報みても、だいたいマークで表現していますよね。傘マークとか雪だるまのマークとか。
これらは嫌でも目につくので、今日みてほしいのは予報文と概況です。予報文が理解できるようになるとお天気キャスターのお姉さんが解説している言葉にも、それぞれ意味があるんだと感じるようになると思います。
天気予報と概況のページの表示の仕方を説明します。まず、都道府県選択で見たい都道府県を選択してください。
天気予報文とは、晴れや曇のマークの下にある「くもり 所により 雨」みたいな文のことを言います。これ必ずチェックしてください。
記事作成の5月2日の天気予報はこちら。気象庁ホームページより引用しました。1日21時発表の天気予報によると、5月2日の天気は晴れマークになっていますね。
ゴールデンウィーク、コロナ禍で外出はなかなかしづらいとはいえ、やはり連休はカラッと晴れてほしいものです。恵みの雨という言葉もあり、晴れるばかりがいいわけではないんでしょうけど。
しかしこの天気予報、晴れマークに注目していると思わぬ落とし穴が。
三重県北中部の予報文をよく読むと、「晴れ 昼前 から くもり 所により 昼前 から 夕方 雨 で 雷を伴う」と書いてあります。
んん〜?天気予報では晴れマークだったのに、何で雨が降ってくるんだ〜?!
こレを見落とすと、下手すればこうなるわけです。もちろん、予報なので外れることもあります。天気予報が外れる確率や天気予報の精度についてまとめた記事もありますので、興味があればご一読ください。
さて、晴れマークからの曇マークで、一見雨が降らないという天気予報。でもよく見ると、昼前から夕方雨で雷を伴うと書いてある・・・。
さらに、「天気概況」というものを見てみましょう。天気概況は天気予報の下に表示するタブがあります。赤枠で囲ったものが天気概況です。
北中部では2日夜遅くまで、南部では3日明け方まで、強風に注意してください。南部では、2日夜遅くまで高波に注意してください。
低気圧が東北地方にあって、東に進んでいます。
三重県は、おおむね曇りで、雨の降っている所があります。
2日は、晴れる所もありますが、寒気や気圧の谷の影響で雲が広がりやすく、夜のはじめ頃まで雨の降る所があるでしょう。
3日は、高気圧に覆われるため、おおむね晴れますが、湿った空気の影響で雲の広がる所がある見込みです。
いかがですか?
2日の天気予報は曇り後晴れとなっていますが、一筋縄に晴れというわけではなさそうです。引き続き、寒気や気圧の谷で雨になるところがあるということです。
このように、天気予報を作成する時、予報官が悩んだところはそのまま予報文へ反映されます。でも天気予報のマークで晴・曇・雨の3つとも付いてるのみたことないですよね?
予報官は天気予報で悩んだ結果、マークは2つまで決めますが、捨てきれなかった「雨が降るかも」というシナリオを天気予報文と天気概況に付加するわけです。
これを見落とすと、せっかくの大型連休、コロナ禍もあって最近では「庭でキャンプ」なるものが流行っていますが、楽しみにしていたイベントで強風に煽られ、雨に降られてしまいます。
気象庁はこのように、「所により」という表現を多用し、しばしばお天気ユーザーを悩ませることがとても多いです。(これは皮肉に聞こえますが、天気予報の精度上、仕方ないものだと思っています。)
したがって、この天気予報でアウトドアの予定を組むときには、基本は晴れベースなんだけど、強風や雷雨の可能性もあるんだなって念頭に置いて行動することがベターです。
例えば、雷雨になってもすぐに避難できる場所でバーベキューをしよう、念の為にタープを持っていこう、風が強いから風下になるあの漁港で釣りをしよう、など「雨や風を想定した事前行動」がとれるわけです。
このように、天気予報が当たらないなあって実感しているあなたは、もしかしたら天気予報を上手に活用しきれていないのかもしれません。
天気予報に完璧を求めてはいけません。一番かしこいのは、複数のシナリオをあらかじめ想定しておくことです。
天気予報文でも「晴れ 時々 曇り」ぐらいしか書いてなければ、敢えて雨の想定をする必要はないかもしれませんが、晴れマークでもこの天気予報のように雨を示唆している場合には、雨も視野に入れておきましょう。
また、気象庁と気象協会やウェザーニューズといった大手の民間気象会社の天気予報と2つ活用すると、よりシナリオに幅が生じますので、予報が割れたときに「悩む」ことも出てきますが、裏を返せば「別の天気も想定しておくべき」であることがはっきりしますよね。
このように、天気予報を上手く活用して行動することで、急な雨でも慌てなくて済むかもしれません。
ぜひ、天気予報をみるときは気象庁の予報文及び天気概況も併せてお読みください。